脱皮大豆とは
脱皮大豆(皮むき大豆)とは『大豆の種皮部分などを除去した大豆のこと』です。

脱皮大豆のメリット
製品の品質向上
通常豆乳を絞る際は、ある程度加水量を調整し粘度を下げて絞ります。
しかし、加水量を増やしすぎると豆乳自体の味が薄くなり、大豆の味が出にくい点が課題でした。
脱皮大豆は加水量が少なくても、豆乳粘度が低いため絞りやすく、大豆本来の味を味わえます。

作業効率UP
浸漬時間に大きな影響をもたらす大豆の皮を取り除くため、浸漬時間が大幅に短縮できます。
また、浸漬しない大豆(石豆)の発生もなくすことができます。

おからの低減
おからの素となる大豆の皮を事前に除去することで、おからの発生量を大幅に減らすことが出来ます。
さらに、大豆の皮がないためおから自体が白くキメ細やかになるため、卯の花等に使用しても口当たりが良くなります。

味噌への利用![]() |
①製品の品質向上 脱皮することで、より舌触りの滑らかな味噌を作ることができます。 さらに丸大豆と比べて、蒸煮後の大豆の色の明度が高く、味噌に仕込んだ後でもこの傾向は持続します。 また、熟成後の味噌の色調も明るく美しいものになります。 ②作業効率UP 脱皮により大幅な浸漬時間の短縮が可能となります。(石豆の割合も低下します。) |
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豆腐・豆乳への利用![]() |
①素材の味を活かせる エグ味の原因となる皮・胚軸を除去するため、雑味の少ないすっきりとした味の豆腐・豆乳を作ることが出来ます。 ②作業効率UP 脱皮により大幅な浸漬時間の短縮が可能となります。(石豆の割合も低下します。) ③コストダウン おからの排出量を減少させることができ、産業廃棄物処理のコストダウンが可能です。 |
醤油への利用![]() |
①品質基準UP 日本農林規格(JAS)で定められた醤油の品質基準(等級)は、醤油の窒素含有量により分類されます。 窒素分の少ない皮を取り除くことで、窒素含有率の高い商品を作ることができ、等級があがります。 ②製品の品質向上 製品への着色の素となる皮を取り除くことで、白醤油など淡色製品の品質が向上します。 |
テンペへの利用![]() |
①作業効率UP テンペ製造において1番のネックとなっている脱皮作業を委託することで大幅な時間の短縮が望めます。 ②新商品開発 脱皮機で種皮に傷だけつけることで、テンペ菌の生育しやすい環境を作りだすことが出来ます。 また、お客様のご要望に応じ、脱皮歩留まりを調整することができますので、新しい食感のテンペ開発にも応用できます。 ③製品の品質向上 脱皮により着色成分が除去されるため、発酵中の着色を抑えることが出来ます。 |
脱皮大豆工程
①大豆投入 | |
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原材料の大豆を投入します。 メッシュ、マグネットで異物の除去を行います。 |
②脱皮 | |
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投入された大豆は、機器内で脱皮されます。 お客様のご要望に合わせて、脱皮度合を調製します。 脱皮工程内には、強力なマグネットを数ヶ所配置して、金属片等の異物の混入を防いでいます。 |
③脱皮完成 | |
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脱皮した大豆は、ご要望に合わせた容量に計量した後、袋詰めをしてお客様にお届けします。 |